フランシス・フォード・コッポラについて
フランシス・フォード・コッポラ(Francis Ford Coppola、1939年4月7日 - )は、アメリカ合衆国の映画監督。デトロイト出身、ニューヨーク郊外で育った。
父は元NBC交響楽団のフルート奏者で作曲家(『地獄の黙示録』『ゴッドファーザーシリーズ』『ナポレオン』などを担当)のカーマイン・コッポラ、妹は女優のタリア・シャイア、娘は映画監督のソフィア・コッポラ、息子は『CQ』で映画監督デビューしたローマン・コッポラ。甥は俳優のニコラス・ケイジ(フランシスの兄オーガストの子)ジェイソン・シュワルツマン(タリア・シャリアの子)。
幼い頃、『ゴジラ』を観て、映画作りに興味を抱く。UCLAで学び、在学中からピンク映画や恐怖映画の演出を手がける。ロジャー・コーマンのもとで低予算映画を製作し、キャリアをスタートした。1969年には映画制作会社アメリカン・ゾエトロープ社を設立し、ワーナー・ブラザーズと7本の映画製作の契約を結ぶが、第1作の『THX 1138』(ジョージ・ルーカス監督)の内容をワーナー幹部に酷評され、契約を破棄される。その結果、ゾエトロープ社とその社長のコッポラは危機に追い込まれるが、1972年の『ゴッドファーザー』の世界的ヒットによりメジャー監督の仲間入りを果たし、危機から脱することができた。1979年の『地獄の黙示録』はカンヌ国際映画祭グランプリを獲得したが、興行的に失敗。続く1982年の『ワン・フロム・ザ・ハート』も興行的に失敗、経済的に苦しい立場に追い込まれて1980年代以降には3度の破産を経験している。
『ゴッドファーザー』でアカデミー賞脚色賞、『ゴッドファーザーPART II』でも監督賞と脚色賞を受賞している。
黒澤明のファンでもある彼は学生時代に、ノーベル文学賞を特例として黒澤に授与すべき、という旨の手紙をノーベル事務局へ送ったというエピソードがある。 また、『影武者』の外国版プロデューサーとして製作に参加し、資金を援助した。
最近では、カリフォルニア州ナパバレーでニバウム・コッポラ・ワイナリーを経営し、そこで作られる「ルビコン」ワインは世界的評価を受けた。ジョージ・ルーカスのスカイウォーカーランチと提携して「スカイウォーカー」ワインも販売している。コッポラは、このワインビジネスで多大な利益を得、アメリカでも屈指の富豪となった。
同年代のルーカス、スピルバーグと違い、彼の全盛期は非常に短かったが(一般的には『ゴッドファーザー』2作から『地獄の黙示録』まで)、『キャプテンEO』や『ドラキュラ』を除いて、特殊効果に頼らないドラマ重視のコッポラの作家性を惜しむ映画ファンの声は少なくない。辛口映画評論で知られる映画監督の井筒和幸も、コッポラには常に熱い賛辞を送っている。